【2021年春】ahamo/povo/LINEMOの登場でスマホ商戦はどうなった?乗り換えが多いスマホ会社はどこ?

キャリアから20GB約3,000円の高コスパプラン「ahamo」「povo」「LINEMO」が登場し、楽天モバイルからは「1GBまでなら無料」という驚愕のプランが登場するなど、大きく揺れ動いたスマホ業界。

従来の「キャリア」「格安SIM」といった構図は変化しており、それに伴ってスマホの新規・乗り換え契約が盛んになっていると考えられます。

そこで今回はMMD研究所が発表した「2021年春商戦の通信サービス契約者実態調査」を元に、2021年春のスマホ業界の動向を解説していきます。

 

2021年3月~4月で新規・乗り換え契約が多かったのは「ahamo」「楽天モバイル」

2021年3月~4月の期間にスマホを契約した3,708人を対象にしたアンケートによると、最も多く契約されているサービスはドコモの「ahamo:22.9%」でした。

それに次いで「楽天モバイル:18.7%」、auの「povo:12.6%」という結果になっています。

やはり2021年3月にリリースされたahamoの20GB2,970円のインパクトは大きかったようです。

楽天モバイルについてもプランをリニューアルし、1GBまでなら0円、無制限でも3,278円というコスパの高いプランを発表しました。

スマホ業界が大きく動いた時期でもあったため、注目度の高いプランに契約が集中したと言えるでしょう。

 

2021年3月~4月で目立った乗り換えの傾向は?

2021年春のスマホ商戦の傾向について、さらに詳しく見ていきましょう。

乗り換え元のサービスにはどこが多かったのか、年齢別の乗り換え傾向など、より詳細なデータから分析を行っていきます。

①「キャリア既存プラン」→「キャリア新プラン」「サブブランド系」が非常に多い

2021年3月〜4月にスマホを契約した3,708人を対象にしたアンケートによると、傾向として顕著だったのが「キャリア既存プラン」→「キャリア新プラン」「サブブランド」への乗り換えです。

「ahamo」に乗り換えた人の48%は以前にNTTドコモを利用していましたし、「povo」への乗り換えだと63%が元auユーザーという結果になっています。

さらに、サブブランドの「UQ mobile」や「Y!mobile」についても、60%以上の人が前にメインブランドのキャリアを利用していたようです。

新プランの登場によって、キャリアから乗り換えたというのは想像しやすい結果と言えるでしょう。

サブブランドへの乗り換えについては、プラン変更もあるとは考えられますが、MNP転出手数料や契約事務手数料が無料化され、乗り換えやすくなったことも関係あるでしょう。

 

②最も乗り換えが検討されているスマホ会社は「楽天モバイル」

スマホの乗り換え予定のある人3,349人を対象にしたアンケートによると、「最も乗り換えを検討しているスマホ会社」でトップだった「楽天モバイル:26.5%」でした。

「月額料金3カ月無料」や「1GBまでなら0円」など、衝撃的なプランを打ち出しているので、気になっていた人も多くいたと考えられますし、今までにない分、乗り換えを躊躇した結果、様子を見ている人も多いのかもしれません。

 

③20〜30代は「キャリア新プラン」40代は「楽天モバイル」

2021年3月〜4月にスマホを契約した3,708人を対象にしたアンケートによると「ahamo」「povo」「LINEMO」ユーザーは20代、30代が多く、40代は「楽天モバイル」が多いという結果になっています。

キャリア新プランは「オンライン受付のみ」となっており、若者をターゲットに絞ったマーケティングを行っていたことが影響していると考えられます。

一方で、店頭サポートが受けられて料金がお得な「楽天モバイル」や「Y!mobile」「UQ mobile」は40代以上のユーザーが多くなっているようです。

 

キャリア新プランの出だしは好調+楽天モバイルも追い上げる?

2021年春のスマホ商戦の調査データをまとめていきました。

調査データを見てもahamo/povo/LINEMOといったキャリアの新プランは好調なスタートを切ったと言えるでしょう。

若者を中心にユーザーを獲得していますし、既存プランからの乗り換えもスムーズに行われているようです。

ただ、「これから乗り換えを検討しているスマホ会社」として楽天モバイルが目立っていたため、今後の追い上げが期待されるでしょう。

 

【参考】

・MMD研究所:2021年春商戦の通信サービス契約者実態調査

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1963.html