総務省の「携帯電話ポータルサイト」が正式オープン(前編)

「携帯電話ポータルサイト」ってどんなサイト?

昨年秋に「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」を公表した総務省が、2021年4月2日に携帯電話/スマートフォンの利用料金の見直しに役立つ「携帯電話ポータルサイト(正式版)」をオープンさせました。

総務省「携帯電話ポータルサイト(正式版)」

(以下、画像はすべて「携帯電話ポータルサイト(正式版)」より

 

総務省では、2020年に通信料金と携帯端末代金の完全分離や、行き過ぎた囲い込みの禁止などを盛り込んだ電気通信事業法の一部改正を行ない、今や生活必需品である携帯電話を、ユーザーがより安価で安全に利用できる環境の整備を進めています。

今回の「携帯電話ポータルサイト」の正式版公開も、その一環として行われたものです。サイトでは、MNOとMVNOの事業者の違いから、さまざまな料金プランを選ぶときのポイント、スマートフォンを購入する際の注意点まで、携帯電話サービスを利用する人が役立つ基礎知識が、イラストを交えてわかりやすく説明されています。

そこでこの記事では、スマートフォンの契約を見直そうと思っている人がチェックしておきたい部分をピックアップしてご紹介します。

 

見どころ(1) 携帯電話料金の見直し方がわかる!

まずチェックしておきたいのは、「携帯電話ポータルサイト」のトップページにある「加入プランと実際のデータ通信使用量の比較」でしょう。

「日本の大手携帯会社を利用している人の中には月当たり20GB以上のプランを契約している人が40%以上いるが、その中で実際に20GB以上使っている人は約10%しかいない」という点は、利用するプランを選ぶときにやはり念頭に置いておきたいデータです。

また、そのすぐ下には、ニュースサイト、メールの送受信、地図アプリ、動画サイトの4種類のサービスについて、それぞれのデータ通信使用量の目安も紹介されています。

自分が普段、どんな用途でスマートフォンを使っているかと照らし合わせて考えることで、新たに通信会社と契約するときにどのくらいのデータ量のプランがよさそうかイメージできるでしょう。

「Q1 今の料金プランは本当にあなたに合っていますか?」の項目では、データ使用量の確認方法や、携帯会社の料金プランを選ぶとき、携帯会社を乗り換える時に注意しておくべきポイントが、詳しく紹介されています。

 

見どころ(2) MNPやSIMロックの仕組みもしっかり解説

MNP(Mobile Number Portability)や、端末のSIMロックについては「Q2 電話番号を変えずに乗り換える?」「Q3 端末を変えずに乗り換える?」の2つの項目で、仕組みから注意点までがわかりやすく説明されています。

大手携帯会社からMVNOの格安SIMに初めて乗り換えるときは、MNPやSIMロック解除で戸惑ってしまいがちですが、あらかじめこのサイトに目を通しておけば安心です。また、大手携帯会社については、それぞれのMNP予約や、SIMロック解除の手続きを行う申し込みページへのリンクも掲載されています。

「携帯電話ポータルサイト」には、まだまだ見どころがあります! この続きは“総務省の「携帯電話ポータルサイト」が正式オープン(後編)”でご覧ください。