BIGLOBEモバイルは「エンタメフリー」で人気

新料金プランでは6種類のデータ通信量をカバー

「BIGLOBEモバイル」は、大手インターネットプロバイダのBIGLOBEが提供するMVNOサービスです。2021年2月に発表された新料金プランでは、MVNOサービスの主戦場といえるデータ通信量1GB、3GB、6GBのプランの月額料金を引き下げたことに加え、人気のオプションサービスだった「エンタメフリー」の料金も引き下げて好評を集めました。こちらのプランを詳しくチェックしてみましょう。(文中の価格はすべて税込)

音声通話対応SIM用プランには、月あたり利用できるデータ通信量が1GBから30GBまで6つのプランが用意されています。2月からスタートした新料金プランでは、1GBのプランが1,078円、3GBのプランが1,320円、6GBのプランが1,870円と、MVNOで人気のある低容量のプランの料金が従来から約20%前後引き下げられました。ちなみにBIGLOBEモバイルはUQ mobileと同じくKDDIグループに属していますが、利用する回線はauとNTTドコモから種類を選ぶことができます。

(BIGLOBEモバイル公式サイトより。下段の「その他」がキャンペーン等の割引がない通常の利用料金)

ほかのMVNOと比較した場合、突出して利用料金が安いわけではありませんが、後述する「エンタメフリー」など独自のオプションがあり、使い方によっては割安になるのがBIGLOBEモバイルのポイントです。3GB以上のドコモ回線プランを使い、インターネット接続にビッグローブ光やフレッツ光を利用している人なら最大330円割引になる「光☆SIMセット割」や、2回線目以降の契約で月額料金が200円割引になる家族割引を利用すると、最安クラスで使うこともできます。

(BIGLOBEモバイル公式サイトより)

音声通話なしのデータSIMプランは、月あたり利用できるデータ通信量が3GBから30GBまでの5つのプランがあり、それぞれSMS機能付きとデータ通信専用の2種類に分かれています。料金は同ランクの他社のプランと比較してやや高めな印象。別途、モバイルルーターが必要ですがデータ容量制限のない「BIGLOBE WiMAX2+」が月額4,378円で提供されているので、そちらを利用する方がお得でしょう。

(BIGLOBEモバイル公式サイトより)

ほかに通信量以外の部分では、ひと月で使い切れなかったデータ容量は翌月に繰り越しとなり、パソコンなどをつないでネットを利用するテザリングも無料で使えます。

 

エンタメ特化の「エンタメフリー」などオプションが豊富!

基本となる国内通話料金は30秒につき22円ですが、専用アプリ「BIGLOBEでんわ」を使うと30秒あたり9.9円で利用できます。加えて、3分までの通話がかけ放題になる「3分かけ放題」と、月60分までの通話が定額になる「通話パック60」が月額660円、10分までの通話がかけ放題になる「10分かけ放題」と、月90分までの定額制の「通話パック90」が月額913円と、4種類のかけ放題オプションが用意されています。

(BIGLOBEモバイル公式サイトより)

さらにBIGLOBEモバイルで見逃せないのが「エンタメフリー」オプションです。3GB以上のプランでだけ利用できるこちらのオプションは、YouTubeなどをはじめとするエンタメ系配信サービスを利用したときにデータ通信量が消費されないというもの。YouTubeやABEMA、U-NEXTといった動画配信サービスから、Apple MusicやSpotifyなどの音楽サービス、radikoやらじる★らじるのようなラジオまで、5月時点で21種類ものサービスが対象となっています。

「フリー」の対象になるのはあくまでデータ通信の部分で、対象のエンタメ系サービスの月額料金などが無料になるわけではありません。またYouTubeの場合だと動画のアップロードには対応していないなど、一部の機能は「エンタメフリー」の対象外だったりもします。とはいえ、残りの通信データ量を気にせずに動画や音楽を視聴できるのはやはり魅力。「動画を見すぎて、ついつい追加でギガを買うことになりがち…」といった人は、注目しておきたいオプションです。

(BIGLOBEモバイル公式サイトより)

なお「BIGLOBEモバイル」では、音声通話SIMに関して多くのMVNOサービスが撤廃している最低利用期間が存在し、12か月使い続けることが契約の条件となっています。途中で解約をした場合の違約金は1,100円。かつての携帯電話のように大きな額ではないので、それほど問題ではありませんが、ほかのMVNOサービスとの相違点としては気にしておきたいところです。