格安SIMを利用するにあたり、スマートフォンなどの端末をどのように入手するかご存じでしょうか。
大手キャリアで携帯電話やスマートフォンを利用する場合、端末とセットで購入することが一般的です。
というのも、端末購入時に割引が発生するケースが多く、場合によっては実質的に0円で購入することもできるからです。
しかし、格安SIMに乗り換える場合、一部の格安SIM会社以外では端末を取り扱っていません。そこで本記事では、格安SIMを利用する時に、どのように端末を入手するかを案内します。
今まで使っている端末をそのまま使い続ける
大手キャリアなどの回線から格安SIMに乗り換える場合は、今まで使っていた端末を使い続けることが可能です。しかし、今使っている端末を使い続ける場合は、格安SIMで利用している回線と同じ回線か確認が必要です。
例えば、大手キャリアのNTTドコモから格安SIMに乗り換える場合は、ドコモ系の回線を取り扱っている格安SIMであれば乗り換えができます。しかし、乗り換え先の格安SIMがau系の回線しか扱っていない場合は、回線の種類が違うため、乗り換え先の格安SIMが利用できません。
もし、これまで利用している回線と乗り換え先の格安SIM回線が異なる場合は、格安SIMに乗り換える前に「SIMロック解除」を行う必要があります。SIMロック解除の料金は、電話やキャリアショップで解除する場合は、手数料が発生するものの、インターネット経由で行う場合は無料で解除できます。
インターネット経由でSIMロック解除ができるのは、キャリア契約している間のみです。また、SIMロック解除にはデメリットがありません。そのため、今まで使っていた端末を格安SIMでも使うのであれば、キャリア契約している間に、SIMロック解除しておきましょう。
SIMフリー端末を購入する
次に、SIMフリー端末を購入する方法を紹介します。SIMフリー端末とは、SIMロックがかかっていない端末です。そのため、NTTドコモ、au、SoftBankのどの回線でも利用可能です。
SIMフリー端末を購入する方法は、主に2つの方法があります。1つ目は、Amazonや楽天などのネットショップでSIMフリー端末を購入する方法です。ネットショップでは、ハイスペックの端末からコスパに優れた端末など、様々な端末が購入できます。
また、メーカーの直営店や直販サイトで購入する方法もあります。代表的な例としては、iPhoneを販売しているApple社の直営店「Apple Store」(実店舗、オンラインショップ)が有名です。
特に、日本で人気のiPhoneは、格安SIM会社によってはiPhoneを取り扱っていない場合があります。そのため、メーカーや機種名がはっきりしているのであれば、メーカーから直接購入した方が確実です。
中古端末を購入する
最後の方法は、中古端末を購入することです。以前は、中古端末を入手する方法がほとんどありませんでした。
しかし、フリマアプリやオークションサイトなどでの個人売買、全国で展開しているリサイクルショップなどが中古端末を取り扱うようになったなど、中古端末を目する機会が格段に増加しました。
また、端末価格の上昇や格安SIM利用者の増加もあり、少しずつではありますが、携帯電話やスマートフォンを中古で購入するユーザーが増加しています。
中古端末を購入する一番のメリットは、コストパフォーマンスが高いことです。
iPhoneをはじめとして、ほとんどのメーカーでは、毎年1～数回スマートフォンのモデルチェンジを行い、新しい機種を販売しています。また、キャリア割引などの影響から、1～2年で買い換えるというサイクルが一般的でした。
最近のスマートフォンは、以前に比べて販売価格も上昇しています。今では10万円を超えるスマートフォンも珍しくありません。
しかし、ここ数年間で発売されたスマートフォンは、ハード面が進化したおかげで、3年以上利用しても、普通使いでは問題にならないケースが多いのです。
2～3年前のいわゆる「型落ち」スマートフォンの場合、中古価格は新品の半額以下になることも珍しくありません。性能に問題がないスマートフォンを、新品価格の半額程度でお得に入手できます。
中古販売は前述したリサイクルショップなどのほか、MVNOのオンラインのショップでも取り扱っている場合があります。例えば、HISモバイルのオンラインショップでは、SIMと中古端末のセット販売が行われており、購入費用を抑えることができます。
同サイトでは9/24(金)～10/31(日)まで「秋の新端末乗換フェア」と題したキャンペーンも行っており、こうした機会を利用してお得に入手するのもいいでしょう。
中古端末購入の注意点は？
中古端末のデメリットは2点あります。1つ目は本体の傷や破損です。液晶が割れている、本体部分に細かな傷がついているなど、新品にはない傷などがついている可能性があります。もう1つは、バッテリーの消耗です。バッテリーについては、誰かが使っているという中古端末の特性上、避けることはできません。
しかし、これらのデメリットは、ある程度までは避けることが可能です。その方法とは、実物を見ることです。実店舗であれば、中古端末を、あなたの目で見て、傷の程度やバッテリーの消耗具合を判断できます。
フリマサイトやオークション、ネットショップを活用する場合は、実物を見ることができません。そのため、出品者に相談するか、写真で判断するしかありません。気になる商品がある場合は、積極的に傷の有無などを確認することが必要です。可能であれば、気になる部分は写真をアップしてもらうことをおすすめします。
状態をランクで表記しているネットショップもありますので、それを参考にするのもよいでしょう。
もし、中古端末を初めて購入するのであれば、実店舗で購入することをおすすめします。実店舗であれば、実際に商品を確認してから購入できます。また、店舗から購入した商品に関しては、数日～1ヶ月程度の保証期間が設けられていることが多いため、場合によっては返品も可能です。
格安SIMで端末を入手する方法のまとめ
格安SIMで端末を入手する方法を3点紹介しましたが、一番簡単な方法は、今まで使っていた端末をそのまま使う方法です。費用がほとんどかからないため、大手キャリアから乗り換える場合は、この方法をおすすめします。
新しく端末を準備する必要がある場合は、中古端末を実店舗で購入することをおすすめします。ネットショップで購入可能なSIMフリー端末をおすすめしない理由は、SIMフリー端末のほとんどが海外製のため、端末の評判がほとんど分からないからです。
非常に安いSIMフリー端末を購入した結果、動きがカクカクで使い物にならなかった、ということも珍しくありません。その点、中古端末を実店舗で購入する場合は、実際の商品を目で見て確認できます。また購入前の不安などは、店舗の店員さんに相談できます。
最近では、全国展開しているレンタルショップやリサイクルショップで中古端末を取り扱っていることもあり、購入できる機会が増えました。中古に抵抗がないのであれば、中古端末も検討してみてはいかがでしょうか。
