特長がそのままプラン名に「くりこしプラン」
auと同じKDDIのサブブランドであるMVNOサービスのUQ mobileは、大手携帯会社の新プラン発表に先んじる2月から新プランの「くりこしプラン」をスタートしました。以前からシンプルだったプランの利用料を引き下げた上で、よりわかりやすい形にしたこちらのプランを詳しくチェックしてみましょう。(文中の価格はすべて税込)
UQ mobileが2021年2月から提供している「くりこしプラン」は、そのプラン名の通り、特別な手続きなしで余った通信データ量を翌月にくりこして使えるのが売りとなっています。
UQ mobileブランドで提供されているプランは、すべて音声通話対応SIMを利用するものです。それぞれ月額の料金は「くりこしプランS」は利用データ容量3GBで月額1,628円、「くりこしプランM」は15GBで月額2,728円、「くりこしプランL」は25GBで月額3,828円となっています。
旧プランである「スマホプラン S/R/V」と、コースの数はかわりませんが、それぞれ月額価格が500円ずつ引き下げられ、上位のM、Lプランでは利用できるデータ量も5GBずつ増えました。
(UQ mobile公式サイトより)
利用料金だけを見ると、ほかにより安いMVNOサービスはありますが、UQ mobileはauの回線を使用しており、安定感やスピードといった回線品質で高い評価を受けています。実際に2020年3月にMMD研究所が行った格安SIM通信速度調査でも、東京、大阪、名古屋の主要3都市で計測した平均ダウンロード速度で1位となる46.2Mbpsという結果が出ていて、利用者からの評判も上々。つながりやすさや通信速度を重視する人なら、ここは大きな魅力といえるでしょう。
(UQ mobile公式サイトより)
一方でデータ通信のみのプランは、従来あった「データ高速プラン」「データ無制限プラン」が2021年3月に新規加入を打ち切っており、現状「UQ mobile」には新規で入れるデータ通信専用プランがありません。ただし、別ブランドである「UQ WiMAX」がモバイルWi-Fiルータを利用する形式で、データ量上限なしの5G対応プラン「ギガ放題プラス」(月額4,818円)と、同じくデータ上限なしで5G非対応プランの「ギガ放題」(月額4,268円)を提供しています。
(UQ mobile公式サイトより)
利用料金以外の仕様では、パソコンなどをつないでネットにアクセスするテザリングも無料で使用できます。また、各くりこしプランの5G対応も2021年の夏に行われる予定です。
オプションもシンプル! シニア世代に嬉しい割引も
音声通話をよく使う人にとって気になるかけ放題オプションは、月額550円で60分まで定額で通話ができる「通話パック(60分/月)」、10分までの通話がかけ放題になる月額770円の「かけ放題(10分/回)」、月額1,870円ですべての国内通話がかけ放題になる「かけ放題(24時間いつでも)」の3つが用意されています。
(UQ mobile公式サイトより)
さらに60歳以上のシニア世代は、「くりこしプラン」とセットで「かけ放題(24時間いつでも)」が月額770円になり、月額200円の「メールオプションサービス」も0円で利用できる「60歳以上通話割」が利用できる点も見逃せません。月3GBが使用できる「くりこしプランS」との組み合わせでは月額2,398円のリーズナブルな価格で24時間かけ放題となり、相手を選ばず気兼ねなく通話を楽しめます。
(UQ mobile公式サイトより)
また、コストダウンのために契約申し込みをオンラインのみに絞っているMVNO事業者が多い中で、UQ mobileはオンラインショップ以外にもUQスポット(UQ専売ショップ)、UQ mobile取扱店、au Style、auショップなど、街にある店舗でスタッフの説明を受けながら契約が行えます。電話での相談受付もあり、MVNOの予備知識がない人もわかりやすい説明を受けられるのは、特にシニア世代にとって嬉しいポイントでしょう。