SIMカードにも種類がある?
利用プランや電話番号、メールアドレスなどの情報が記録されているSIMカード。電話やインターネットを使うためスマホには必ずセットされていますが、SIMカードにも種類があることをご存知でしょうか。
SIMカードは、主に①サイズ、②機能によって分けられます。格安SIMに乗り換える際などには①②を自分で選ぶことになりますので、概要を抑えておきましょう。
①サイズ
SIMカードはサイズによって、主に「標準SIM」「マイクロSIM」「ナノSIM」の3種類に分けられます。
スマホ端末によって使用できるSIMカードサイズが決まっており、適したサイズのSIMカードでないと使えません。
最新のスマホになるにつれ、SIMカードのサイズは小さくなっており、現在、主流となっているのは2012年頃から使われ始めたナノSIMです。マイクロSIMは一つ前の世代(2010年頃~)といえますが、一部では現在も使用されています。標準SIMはガラケーや最初期のスマホで使用されていました。
また、必要なサイズに切り離して使用することができるマルチサイズのSIMカードも普及しています。
②機能
SIMカードが持つ機能には3つあり、どの機能を持たせるかはSIMカードの申し込み時に選択します。
基本的には、3つの機能を持つ「音声通話SIM」、データ通信のみの「データSIM」が使われています。データSIMでは通常の電話は使えず、「110番」などを利用できませんが、LINEなどのアプリによる通話などは使用できます。また、SMSが使用できないため、アカウント取得にSMSによる認証が必要なアプリは利用できませんので、注意が必要です(データSIMにSMS機能を付加したものもあります)。
機能を変更する場合はSIMカードの再発行が必要となり、手数料等がかかる場合があります。自分のスマホの使い方に合わせて機能を選択するようにしましょう。
SIMカードのサイズ変更が必要になるケースって?
SIMカードのサイズを変更する主なケースとしては、長く使っていた古いスマホ端末を新しい機種に買い替えた時です。新しい端末の対応サイズがそれまでの端末と異なる場合は、SIMカードのサイズ変更が必要となります。
サイズ変更は、SIMカードを契約した会社に連絡すれば対応してもらえます(通常、手数料がかかります)。基本的にはSIMカードは購入するのもではなく、「借りている」状態ですので、変更する際は変更前のSIMカードの返却が求められます。
なお、ネット記事などで自分でSIMカードのサイズを変更する方法を紹介しているものもありますが、SIMカードや端末が損壊するおそれがあるほか、違法となる可能性がありますので、ご注意ください。
格安SIMへの乗り換え時の手順
大手携帯電話会社からMVNOの格安SIMに移行する場合は、まずは自分のスマホのSIMカードのサイズを確認します。
自分が使っているスマホ端末がどのSIMカードに対応しているのか確認するためには、メーカー等のWebサイトで端末のスペックを確認するほか、実際に端末からSIMのカードを取り出してサイズを調べる方法があります。
SIMカードの挿入場所は端末によって異なり、側面にピン穴があるタイプでは穴にピンを挿してトレーを引き出します。また、側面のカバーを開けてトレーを引き出すタイプや裏蓋を外すタイプがあります。
サイズを確認したら、格安SIMを申し込む際にSIMカードのサイズを指定します。MVNOの多くのWebサイトで、申し込みフォームから簡単にサイズを選択できるようになっています。