中学生におすすめの格安SIMプランは?

2020年6月24日開催の「学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議」にて、一定の条件を満たすことで、中学生のスマートフォン(及び携帯電話)の持ち込みが認められました。スマートフォンの持ち込みが認められた理由は、中学生は小学生に比べて部活動に参加する生徒が多く、帰宅時間が遅くなることなどから、主に防犯目的です。

子供にとっては嬉しいことですが、子供が利用するスマートフォンの携帯料金は当然親が支払うので、料金面をなるべく抑えられるとありがたいのではないでしょうか。料金面を抑えるのであれば、大手キャリアよりも格安SIMが最適です。

そこで本記事では、中学生がスマートフォンを利用するにあたり、費用を抑えつつ子供も快適に利用できる格安SIMを紹介します。

 

■中学生におすすめしたい格安SIM選びのポイント

中学生におすすめする格安SIMの中でも、できるだけ「料金を」抑えつつ、できるだけ「快適に」利用できる会社がおすすめです。

料金を抑えつつ快適に利用するポイントは3点あります。1つ目のコツは、データ容量使い放題サービスとデータ容量追加サービスの活用です。

格安SIMに限らず、携帯料金はデータ容量に応じて基本料金が高くなるので、データ容量を抑えることで料金が安くなります。

しかし、データ容量を使い切ってしまうと通信速度が遅くなり、ほとんどの機能が使えなくなります。そこで、データ使い放題サービスを利用することで、データ容量が多くても最低限の快適さを保ったまま利用することができます。

また、使い放題ではなくても、データ容量の追加料金が安いプランを選ぶことで費用と快適さを両立するという方法もあります。

格安SIMのデータ使い放題サービスは、500Kbps~1.5Mbps程度と、通信制限時の速度よりは少し速く、中学生が利用する分にはほとんど問題にはならないでしょう。どうしても高速通信を利用したい場合は、自宅のWi-Fiや無料で使える公共Wi-Fiサービスを活用することで、データ容量の消費が抑えられます。

次におすすめしたいポイントは音声通話です。110番や119番など、緊急時に使うため、音声通話SIMは必要です。ただし、実際に通話をする人が親や友達など限られている場合は、LINEなどのメッセンジャーアプリで音声通話することで、通話料を大幅に抑えられます。

なお、メッセンジャーアプリはデータ容量を消費しますが、一般的なメッセージやスタンプ、音声通話程度であれば、通信制限がかかった場合もあまり問題になりません。

通常の音声通話を多く利用する場合は、かけ放題を利用できるプランを選ぶと良いでしょう。

 

おすすめしたい格安SIM3選

TONEモバイル

TONEモバイルをおすすめする理由は、料金面の安さと安全性です。TONEモバイルの通話プランは1種類のみで、音声通話SIMが月額1,100円で利用可能です。iPhoneを利用する場合は、月額1,650円でデータ容量使い放題、音声通話可能SIMが利用できます。

TONEモバイルの利点は、この料金でデータ使い放題なところです。通信速度は500~600kbps程度ですが、ネットサーフィンやメッセージアプリ、SNSアプリであれば困ることがほとんどありません。とはいえ注意も必要です。TONEモバイルのデータ使い放題は、動画視聴に対応していません。動画視聴したい場合は、1GB330円の動画チケットの購入が必要となります。

利用できる回線はDocomo系のため、au系やSoftBank系のスマートフォンを利用する場合は、SIMロック解除して利用するか、TONEモバイル端末(約20,000円)の購入が必要です。

 

mineo

mineoは、6月1日から始まったパケット放題Plusサービスがお得です。パケット放題Plusのオプションサービスに加入することで、最大1.5Mbpsでデータ使い放題のサービスが利用できます。パケット放題Plusは、月々385円で利用可能です。スマートフォンの通信速度は、一般的に3~5Mbps程度の速度があれば快適と言われていますが、1.5Mbpsであれば、あまりストレスなく利用できるとされています。

mineoの基本料金は、基本データ容量5GBの音声通話SIMが1,518円のため、パケット放題Plusに加入すると、合計で1,903円です。パケット通信Plusは、データ容量10GB以上の契約をした場合は、無料で利用できます。10GBの音声通話SIMは1,958円のため、5GB+パケット通信を契約するのであれば、10GBで契約した方がお得です。

利用できる回線はDocomo、au、SoftBankとトリプルキャリアに対応しているので、ほとんどのスマートフォンで、SIMロック解除せずに利用できます。

 

HISモバイル

最後はHISモバイルです。HISモバイルの中でも「格安弐拾プラン」がおすすめです。基本料金2,178円で基本データ量20GB、70分の無料通話が付いています。20GBのデータ量があれば、動画や高画質の写真など、データ容量を消費しやすいコンテンツでも、データ量を気にすることなく利用できます。

HISモバイルのもう1つの特徴は、追加データ料金が安いことです。一般的には、大手キャリアの追加データ料金が1GBあたり1,100円、格安SIMの追加データ料金は1GBあたり550円程度です。HISモバイルの場合は1GBあたり275円と、他の格安SIMと比べても半額程度でデータ容量を追加できます。

HISモバイルで利用可能な回線はDocomoかSoftBankです。そのため、au系のスマートフォンを利用する場合はSIMロック解除が必要です。

 

中学生におすすめしたい格安SIMまとめ

中学生におすすめしたい格安SIMを3社紹介しました。最後に、紹介した格安SIMのおすすめポイントを紹介します。

・最低限の月額料金で動画以外の基本的なサービスをストレスなく利用したい場合はTONEモバイル

・月額料金と通信速度のバランスが良い格安SIMを選ぶならmineo

・使い放題サービスより高速のデータ通信で、電話も利用するならHISモバイル

ちなみに、今回紹介した格安SIMは、中学生の子供だけでなく、大人にもおすすめできる格安SIMです。わざわざ子供が格安SIMを契約するのですから、親の携帯会社も格安SIMにすることで、家計が節約できます。よい機会なので、親子で携帯会社を見直してみてはいかがでしょうか。