Webメディア「ゼニエモン」にて、「携帯電話・スマホ料金実態調査2021」の結果が発表されました。本記事ではその内容を紹介していきます。
記事はこちら→携帯料金の平均はどれくらい?アンケート調査で実際の声を聞いてみました!
月々の携帯電話・スマホ料金はどれくらいですか?
アンケート結果では、携帯電話・スマホに支払う料金は月5,000円~10,000円というユーザーが一番多く、全体の32.7%が該当します。大手キャリアが提供している大容量プランの価格帯が5,000~10,000円のため、回答数が多いのも納得です。
次に多い利用料金は3,000円~5,000円で17.0%、3番目に多い利用料金が10,000円以上の13.3%です。この価格帯で利用しているユーザーも、ほぼ大手キャリアに契約しているユーザーです。
10.0%で4番目に多い2,500円~3,000円は、UQモバイルやY!mobileなど大手キャリアのサブブランドに多い価格帯です。料金面で大手キャリアより安い値段で利用したいが、ネットワークのつながりやすさにも妥協したくない場合は、サブブランドを契約するユーザーが増加しています。また、サブブランドは大手キャリアショップに併設されていることが多く、インターネット契約が主流の格安SIMと比べると、シニア世代には契約しやすいメリットがあります。
上位4位までの回答で全体の73%を占めていることから、大手キャリア+サブブランドを利用しているユーザーがまだまだ多いという状況です。
理想の携帯電話・スマホ料金はどれくらいですか?
理想の金額は、2,500円~3,000円と、3,000円~5,000円と答える回答が17.3%と1位でした。実際に利用している金額よりも安くしたいというユーザーが多い結果です。3位が、1,500円~2,000円で、全体の16.3%です。1,500円~2,000円という価格は、サブブランドを除いた格安SIMが得意とする価格帯です。
他社からお得なプランが出たら、乗り換えを検討しますか?
乗り換えについては、「前向きに検討する」が46.8%、「少し前向きに検討する」が32.0%と、78%以上のユーザーが検討すると回答しています。
NTTドコモのahamoやauのpovo、SoftBankのLINEMOなど、大手キャリアでも安いプランが提供されたため、乗り換えに関するハードルは以前よりも低くなっており、今後は乗り換えする人が増えるかもしれません。
現在利用している携帯電話・スマホは新品で購入していますか?
端末は新品が94.9%と圧倒的に多い結果です。新品が多い理由は、大手キャリアでは端末をセットで購入することが一般的、という理由が大きいと思われます。
また、Android系であれば2万円~3万円程度で新品スマホが購入できてしまうため、わざわざ中古スマホを選ぶメリットが少ないことも影響しているでしょう。
現在利用している携帯電話・スマホは何年使っていますか?
「1年以上3年未満」が51.9%、「1年未満」が25.9%と多く、約78%を占めています。理由は、大手キャリアが行っている「2年縛り」が大きいと思われます。2019年10月に法律が改正され2年縛りがなくなり、スマートフォンの性能自体も良くなっているものの、経年劣化やバッテリーの持ちなどを考えると、今後も2~3年のサイクルでスマホを交換するユーザーの割合は変わらないと思われます。
携帯電話・スマホの本体代金はどれくらいでしたか?
端末の金額で一番多い価格帯が「5万円~10万円」で35.7%です。日本で一番売れているiPhoneの価格帯が5万~10万円と考えると、妥当な回答です。次に多い「2万円~5万円」は、いわゆる「格安スマホ」と呼ばれるAndroid端末の価格帯です。
まとめ
最後に、全体的な傾向としては、スマートフォンの通信料金が高いと言われていて、乗り換えを検討するものの、実際には乗り換えしていないユーザーが多いと考えます
筆者が考える、大手キャリアから他キャリアへの乗り換えが難しい理由を3点挙げます。
・格安SIMへの乗り換えはネットワークがつながらなさそうで不安
・端末とセットで購入しているためすぐに乗り換えられない
端末とのセット購入については、2019年以降総務省からの指導もあり改善傾向です。また、他の「大手キャリア」については、オンライン専用ですが20GBで2,970円という低価格プランが出てきたことで、乗り換えが増加する可能性があります。
キャリア移動が流動的になることで、価格やサービス面の競争が起こり、ユーザーにとっては喜ばしい環境になるはずなので、今後の動向にも注目していきたいです。