5Gの本格的な普及始まる
総務省は2021年3月19日、2020年12月末時点(令和2年度第3四半期)の電気通信サービスの契約数・シェアを公表しました。これは四半期ごとに公表されているデータで、携帯電話の契約に関する現状を把握することができます。
これによると、携帯電話の契約数は1億9,234万(前期比+1.0%、前年同期比+4.1%)で、従来から引き続き増加しています。
通信方式では、LTEの契約数が1億5,793万(前期比▲0.8%、前年同期比+6.4%)、5Gの契約数が545万(前期比+466万)でした。
2020年10~12月で5Gの普及が大幅に増加したことがわかります。その背景には、5Gに対応したiPhone 12シリーズが2020年10月から順次発売されたことなどが影響していると考えられます。
楽天モバイル、MVNOは増加傾向
携帯電話(PHS等を含む)の契約数の事業者別シェアは、NTTドコモがトップで約4割。KDDIが約3割、ソフトバンクが約2割と大手3社が大半を占めています。
増減を見ると、大手3社が微減傾向にある一方、楽天モバイルとMVNOは増加傾向にあることがうかがえます。
今後は大手3社の料金値下げがどのような影響をもたらすか、注目です。
インターネットイニシアティブがMVNOトップに
MVNOの契約数は2,586万件(前期比+1.0%、前年同期比+8.0%) で、増加傾向にあります。
SIMカード契約数の事業者別シェアは、インターネットイニシアティブが楽天モバイルを抜きトップとなっています。
また、MNOから直接回線を提供される一次MVNOの事業者数は641(前期比+33、前年同期比+49)、MVNOから回線提供を受ける二次以降のMVNO事業者数は835(前期比▲7、前年同期比+47)となっています。