『ながら充電』は危険?発熱やバッテリー劣化に注意!

『ながら充電』は良くない

携帯市場と国立大学法人電気通信大学 i-パワードエネルギー・システム研究センター 横川研究室(横川 慎二教授)との産学連携プロジェクト「スマホバッテリー劣化研究プロジェクト」が、バッテリー劣化に関する研究結果を発表しました。

この研究は、スマートフォンなどの端末のバッテリー劣化はユーザーの使い方によって大きく影響されるものという前提で行われました。

この研究では、充電をしながら端末を使用する『ながら充電』は、バッテリーの劣化に繋がるという結果が出ています。

実際にiPhoneユーザー1,800人にアンケート調査をしたところ、充電ケーブルの繋ぎっぱなしで動画を見たりゲームをするユーザーが使用している端末は、バッテリーが劣化するスピードが速いということが明らかになりました。

さらに、充電をしながらゲームをすると、端末が発熱することが分かっています。充電しながらゲームをした場合と充電せずにゲームのみをした場合の発熱温度による温度差は8.9度という研究結果が出ています。

実際、充電しながら動画を視聴した際、スマホがとても熱くなっていた経験をした方は多いのではないでしょうか。

端末は高温になればなるほどバッテリーの劣化が進む性質があります。発熱による事故もありうるため、防災の観点からも危険です。

バッテリーの劣化、事故や端末の不具合を防ぐために、『ながら充電』には気をつけたいところです。

 

ながら充電をしがちなシチュエーション

若年層から高齢層の人々まで、充電をしながらゲームや動画視聴を行っている人は多くいます。

また近年では、新型コロナウイルスの流行による自粛要請でテレワークの導入が進み、スマホでオンライン会議を充電しながら行う人が増えています。仕事以外でも在宅時間が増え、常時ネットに接続している人も多くなりました。

そのため、スマホやタブレットを充電をしながら使っている時間が以前に比べて増えています。

特に若年層は「フル充電でないと不安」という人が多く、充電ケーブルをつなぎっぱなしにして端末を使用することが多いようです。

今後もますますオンライン会議や外出自粛が増えていくにつれて、スマホを充電しながら会議に参加したり、在宅時間に充電しながらスマホやタブレットを使ったりする人が増えそうです。

 

ながら充電はやめよう

スマホやタブレットなどの端末の『ながら充電』はなるべく控えましょう。

『ながら充電』を防ぐには、毎晩端末を触っていない時間にしっかり充電しておく、モバイルバッテリーなどを持ち歩いていつでも充電できるようにしておき、充電が少なくなってきた時だけ充電する、などがおすすめです。

筆者は、モバイルバッテリーを常に持ち歩いており、充電が少なくなったときだけ充電するようにしています。

スマホ端末は、形状や容量が端末によってまちまちで、さらにユーザーの使い方にも大きく影響されます。

バッテリーの劣化は個人差が大きいので、消費者一人一人がバッテリーを守ることを意識して端末を利用しましょう。

 

参考URL:https://keitaiichiba.co.jp/news/?p=2382