Appleが2021年4月30日に発売を開始した忘れ物防止タグ「Air Tag」。
過去にも忘れ物防止タグは他社から出ていましたが、「Air Tag」は驚くほど簡単にiPhoneと同期でき、直感的に使えることから販売当初は品薄が続くほどの人気となりました。
ここでは、「AirTag」の使い方と使用レビューをチェックしていきます。
AirTagとは？
AirTag（エアタグ）とは、Appleが発売した忘れ物防止タグで、iPhoneでAirTagがある場所をマップで把握ができる、サウンドで鳴らしてくれるというものです。
AirTagの大きさは1個「直径31.9mm×厚み8mm」、100円玉と比べると写真のようなサイズ感となります。
表面はアップルのリンゴマークが刻印されたシルバー、裏面は光沢のあるホワイトで、裏面だけを見ると、オセロの駒みたいですね。
価格は、1個3,800円（4個セットで12,800円）。
Apple Storeほか、Apple製品取り扱い店（家電量販店やAmazonなど）でも販売されています。（価格はどこでも同価格、Apple Storeのみ最大4文字までの刻印サービスあり）
なお、AirTagの中にはボタン電池が内蔵されており、電池の寿命は約1年と言われています。ボタン電池はコンビニでも売っている「CR203電池」で、簡単に蓋を取って電池交換が可能です。（交換のタイミングはiPhoneに通知されます）
AirTagの使い方
まずAirTagの登録方法ですが、設定はいたって簡単です。
①AirTagを購入します。
②商品が到着したら、登録するiPhoneを近づけて、AirTagのビニールタグを取ります。
③自動的にiPhoneがAirTagを認識するので【接続】をタップします。
④「カメラ」「ジャケット」などから好きな名称を決めます（カスタム名にすることも可能です）。
これでAirTagとiPhoneとの同期は完了です。時間にして2～3分もあればできます。
続いて、登録したAirTagの使い方です。
①（iPhoneに標準搭載されている）「探す」アプリを開きます。
②【持ち物を探す】をタップします
③AirTag（上記の登録で決めた名称名）の所在地が表示されます。
※AirTagから音を鳴らしたい時
【名称名】をタップして【サウンドを鳴らす】でAirTag自体から音が鳴ります。
※AirTag（AirTagを付けていたもの）を紛失した時
【名称名】をタップして【紛失モード】を有効にして、自身の電話番号（もしくはメールアドレス）を入力しておくと、AirTagを拾ってくれた人に連絡先が表示されるようになります。
使用してみてのレビュー
筆者は発売当初に5個AirTagを購入し、「財布」「キーケース」「Android（iPhoneではないセカンドスマホ）」「車」「AirPods（ワイヤレスイヤホン）」に装着させています。
AndroidやAirPodsは単体でも（電波を出しているため）居場所の把握は可能ですが、どちらも充電が切れると分からなくなってしまうため、電池寿命の長いAirTagを付けることにしました。
実際、使ってみてまず登録も使い方も簡単で、直感で使えるiPhoneの周辺機器だけあると思いました。
例えば、ショッピングモールのような大型駐車場ですと、どこに停めたか分からなくなったことありませんか？
そんな時でも、車内にAirTagを忍ばせておけば、車まで0.1m単位で表示が出るので、自分の車まで迷うことがなくなりました。
また、音を鳴らすこともできるので、案外部屋の中でもなくなりがちなキーケースやイヤホンなどもすぐに見つかるので探す手間が減りました。
なお、Airtagの有効範囲は9m〜10mほどです。
ただこれは自身のiPhoneからBluetoothでつながる距離であって、AirTagには、自身以外の近くのiPhoneやiPadからも電波を拾い、ネットワーク経由で位置情報を表示できる仕組みが備わっています。
そのため、「紛失モード」に設定すれば山の中などiPhoneユーザーが近くに誰もいない場所を除き、ほぼ有効範囲上限なしに表示可能です。
特に日本は、iPhoneユーザーがスマホユーザーの約半数という極めてiPhoneユーザーが多い国なので、どこでもAirTagが付いていれば紛失せずに見つかりそうですね。
忘れ物防止以外の使い方も
Twitterなどを見ていると、目立つのは忘れ物防止以外の使い方。
例えば、小さなお子さんの迷子防止、認知症の方の徘徊防止にも一役買ってくれそうです。
コイン型で薄型なので、洋服でも靴でもどこでも簡単に入れておけます。
また、使っていて感じましたが、財布の中のようなしっかり収納しておけるものにはそのままで良いのですが、それ以外ではストラップは別途必須だと思います。
Appleの公式アクセサリーははエルメス製など高価なものばかりなので、Amazonなどで販売している数百円程度のものでも十分ではないでしょうか。
結論、AirTagは「iPhoneユーザーなら持っていて損はない」です。
